株式会社 アイ・シイ・エス

日本最大級!クリーン超音波洗浄設備のご紹介

投稿日:2020.10.27

皆さんこんにちは。

第2回のブログはアイ・シイ・エス栃木工場の生産技術1課にて担当します。

第1回のブログでは、洗浄棟を建設する様子から洗浄機を搬入するまでを掲載させていただきました。

今回は、導入した洗浄機がどのような設備なのかをお伝えしたいと思います。

まず始めに、世間には洗浄機と言っても様々な種類が存在します。

今回導入した洗浄機は「炭化水素系ベーパー洗浄乾燥機」と呼ばれるタイプのもので、文字どおり炭化水素系の溶剤を使用して油分等を除去するものになります。

弊社の洗浄機は多槽式(5槽式)となり、日本トップクラスの非常に大型な装置です。

その大きさは2階建ての観光用大型バスとほぼ同じくらいというとイメージしやすいでしょうか?

設備本体写真
設備本体写真
はとバスアストロメガ
2階建てバス(アストロメガ) 画像提供:はとバス
ゴルフバッグとの比較
バスケット写真(ゴルフバッグ 参考イメージ 耐荷重500kg)

次に、肝心の洗浄工程についてですが、上記でもご説明しましたとおり、弊社設備は5槽式であり、各槽ごとに異なる方法で洗浄を行います。まず、第1槽・第2槽では揺動(液中で上下に揺れ動かします)しながら脱気超音波洗浄を行います。そして、第3槽では更に加温した状態の洗浄液に浸けた状態で真空引きし、超音波洗浄を行います。その後、仕上げとして洗浄液が満たされていない第4槽又は第5槽に移り、真空状態でベーパー(蒸気)洗浄を行います。このベーパー洗浄で完全に汚れを落とされた状態になり、続けて真空乾燥を行い、洗浄は完了です。

洗浄工程概略図
洗浄工程概略図

また、弊社の洗浄機は、洗浄液を蒸留・再生する機構(蒸留再生機)を備えております。油分で汚染された洗浄液を煮詰めることで、沸点が異なる洗浄液と油分を分離することが出来、洗浄液を常に新品に近い状態で維持させる事が可能となっています。弊社ではこのように蒸留再生機も大型、しかも2台設置することによって、清浄に保たれた洗浄液での洗浄と高いリサイクル性により環境に優しい洗浄を実現しています。

以上、今回導入した洗浄機の概要を大まかにご説明させていただきました。イメージ付きましたでしょうか。弊社ではこの新たな洗浄機で、今まで以上に清浄で環境に配慮した熱処理及びコーティングの提供が可能となりました。是非お客さまの候補のひとつとして検討頂ければ幸いです。

気になる方は、見学可能ですので、お気軽にどうぞお問い合わせ下さい。

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